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約款遵守を呼び掛ける・ETC研修会 尼運協 (2/2)
  吉田委員長は「民主党は政権公約に掲げた高速道路無料化をなかなか現実化できないようであります。また、道路公団のほうでは値引きなどの取り組みをしていただいております。しかし、組合としては手数料が減っており、先行きが見通せない状況にあります」とあいさつした。


  石丸理明・兵庫県警察本部交通部高速警察隊警部は現場での経験を生かし「高速道路における重大事故と事故防止について」講演を行った。パッシングされたことに腹を立てたことでトラブルになった事例。夜間高速道路で右前輪のパンク修理中に後方車に跳ねられた事例。経営者が運転者の飲酒運転を把握できていなかった事例。高速道路本線停止時に△停止板設置を怠り、追突された場合は、業務上過失致死に問われる事例を挙げ、事故防止に注意を呼び掛けた。

  
  田川善章・兵庫県貨物運送協同組合連合会常任理事は「ETCコーポレートカードの正しい利用・運用方法について」講演を行った。強硬突破、不払い宣言を出すなどの不正通行、車載器の再セットアップが必要な事例やNEXCOに届出が必要な場合などについて説明された。


  また兵貨協連に毎月、登録車両以外での利用やETCレーン通過速度状況の割引停止を勧告する通知が届いていることも報告された。さらに、2年間で割引停止または利用停止を3回受けると尼運協全体に割引停止となるペナルティ措置がとられることについても説明され、利用約款を遵守するように呼びかけた。