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「プリンセスバード」 姫路−鳥取間8年6カ月ぶりに高速バス
 神姫バス(上杉雅彦社長)は3月29日から、姫路−鳥取間を結ぶ高速バスの運行を開始した。愛称は姫と鳥に合わせて「プリンセスバード」。車体に鳥取砂丘や姫路城が彩られるなど趣向を凝らしたデザインとなっている。鳥取自動車道の28日開通に合わせて開業し、日之丸自動車と共同運行する。

 1日4往復で平均の所要時間は2時間30分。以前に運行していた当時と比べ10〜20分の短縮となる。大原(岡山県美作市)、中国自動車道の山崎インター(兵庫県宍粟市)などに停車する。年間の利用者数は5万人を目指し、ビジネスを始め観光面など多様なニーズを持つ人の利用を期待しているという。同区間のバスを運行するのは、8年6カ月ぶり。運賃は鳥取までが2300円。予約は不要。なお、同区間を走る智頭急行は運賃が3930円。所要は1時間30分。

 同日、姫路から発車する午前9時15分の始発便に合わせて開業式が開かれた。神姫バスの上杉社長は「播但、中国、鳥取道を通るこのバスは競合する智頭急行と比べると約2分の1の運賃。十分、競合できる価格だと思います。将来、姫鳥横断自動車線が全線開通した暁には30分の短縮になり、その時を迎える為にも、神姫バスは今後もお客様に安全、快適なサービスを提供します」とあいさつを行った。

 また、始発便を運転することになった運転士の坂元賢二さんは「観光など様々な目的でご利用される方々のニーズにしっかりと応え、姫路と鳥取を結ぶ路線として安心、快適なサービスを提供できるように努めたいです」と話していた。

 問い合わせは神姫バス姫路駅前案内所TEL079−285−2990へ