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大阪タクシー協会の新会長に関淳一氏 10票差で藤原氏敗れる (2/2)
 新会長に就任した関氏は「10ヶ月という短い期間だが、全力を尽くす所存。副会長職は現職をそのまま充てたい」と就任のあいさつを行ったうえで、高橋昌良理事の協会内運賃格差に関する質問に「基本的には下限割れ問題に対処していきたい。当面、中型は660円〜640円、小型640円〜620円に収れんさせることが当面の目標」と就任のあいさつを行った。

 同理事会の冒頭、同協会の薬師寺薫最高顧問が会長代行職を今年の1月に異議もなく立ち上げたことは定款に触れる重大問題だと指摘。これに関連し、薬師寺最高顧問は2カ月後の3月の理事会で、次期会長の問題を棚上げし、立候補者の有無を問わずに選考委員会を立ち上げたことについても定款違反だと主張した。

 これに対して、同協会の金子誠二副会長(総務担当)は「確かに会長代行は定款規程にはないが、会長の職務の一部を代行して貰うことで、定款に言うところの代行ではない」と説明。
 
 そのうえで、金子氏は「会長が五役会で図ったことだから定款違反ではない」と答え、薬師寺最高顧問が質問を繰り返す結果となり、押し問答が続いた。

 最終的に坂本克己会長が「これからは定款の解釈を法律に照らしきっちりとすべきだ」と助け舟を出し、投票の結果、関氏が見事、新会長職の座を射止めた。

 勇退が決まった坂本克己会長は「大大阪の為に名を残す仕事ができ大満足だ」と話し、会場を後にした。