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家族の支えがあったから―春の叙勲 兵整振兵庫支部田中平章さん
 平成22年春の叙勲で瑞光双光章をした田中平章さん(75)は街の消防活動に42年6ヶ月の間、従事し、地元兵庫区の為に身を粉にして尽くしてきた。

 記憶に残っている出来事は、事故発生時に瞬時に連絡網を通じて防災活動を自主的に行う「はちどりネット」(防災協力事業所)だという。運河の中でレガッタに乗った女性が水の中に落ちてしまった際には女性を素早く救助し、この協定の効果を再確認した。

 長年にわたり命をかけ、兵庫区で暮らす人々を見守り続けてくることができた理由について尋ねると、田中さんは「組織の皆さんや地域の方々のおかげ。それに加え、やはり家族の存在が大きい。子どもが小さかったころ、水害や台風で家から出ていかないとならなかった際にも妻は何も言わずに送り出し、家を守ってくれた。今から考えるとこどもにも悪いことをしたなと思っている」と言って少し笑った。

 7月17日には神戸ポートピアホテルで感謝の集いを開き、田中さんの叙勲受賞を祝う予定だ。