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地域計画案決まる―神戸市域・姫路・西播磨・東播磨3交通圏 (2/2)
 議事の中で委員の幡井政子さん(兵庫県消費者団体連絡協議会会長)は県内には丹波、但馬、淡路もあるが、この地域については活性化をする必要はないのか。協議会でも皆が納得して帰るのはなく、みなさんの意見をもっと、働きかけていきたい」と意見を出した。

 一方、減車問題に関して全自交兵庫の北坂隆生委員長が「最低賃金に抵触する者が多く出てきた中で、減車に関しても数値が出ていない」と指摘した。

 この意見に対して、長井総和自動車交通部長は「大阪市域交通圏の場合のおおよその適正台数は現状では15〜35%程度、現状とかい離している。現状では2割前後の減車という結果が出ている。京都の場合は現状と適正台数のかい離が少なく、5〜15%くらいの数値が出ている。現在、計画を含む事業計画案を提出いただいているが、それによると15%前後減らす動きが出ているという。兵庫県においても、最終的に事業者がどうするかに委ねられている」と返した。

 松本奈良雄兵庫県タクシー協会会長は「他の事業者ができるか難しいが、前向きに取り組みたい」と述べ、減車に取り組む意向を表明した。

 議論を集約する今後の特定事業計画・事業再構築の取り組みについて近運局が示した資料によると神戸市域交通圏が基準車両数(平成20年7月11日)6176両−適正車両数(4670両〜5253両)で1506両(△24.4%)〜923両(△14.9%)。姫路西播磨交通圏は基準車両数(平成20年7月11日)976両で適正車両数(721両〜854両)で255両〜122両(△12.5%)、東播磨交通圏は基準車両数(平成21年7月17日)684両−適正車両数(476両〜543両)で208両(△30.4%)〜143両(△20.6%)。