新型万能試験機　UH-X、UH-FXシリーズを発売－島津製作

【特長】
制御性能・操作性が大幅に向上
● 試験中に測定されるひずみのデータをもとに、装置の制御に必要なセミオートチューニング機能を搭載した。これにより金属引張試験規格（ISO 6892-2009、JIS Z 2241対応）に対応した、高精度な応力制御・ひずみ制御を予備試験なしで簡単にできるようになった。
　
大型カラーLCDタッチパネル採用で、操作性・視認性が大幅に向上
●多彩な機能を10.4インチの大型タッチパネルで操作できるインタフェースを搭載し、初めて操作される方でも簡単に試験機をお使いいただけます。また試験データ・試験グラフを試験中に表示できる。

環境に配慮した省電力・作動油量削減
● UH-Xh/UH-FXhにはACサーボモーターと油圧ポンプを組み合わせることで効率のいい制御ができるハイブリッド油圧源を採用し、消費電力・作動油量の削減を実現できる。これにより省電力・省資源に大きく貢献することが可能になった。
・消費電力例：UH-500ｋNXhでは最大82%削減
・作動油圧量例：UH-F500kNXhでは最大50%削減

USBメモリの接続によりパソコンなしでも試験が可能
●試験条件を保存したUSBメモリを計測制御装置に差し込むことにより、パソコンの接続なしでも試験ができるようになった。測定データはUSBメモリに自動保存し、データ処理ソフトウェアTRAPEZIUMXを用いてオフラインでの解析やレポート作成が可能になる。

高い信頼性
● TRAPEZIUMXとの接続により、最高1msec（1kHz）の超高速サンプリングデータを採取可能。脆性材の破断時などの急激な試験力の変化を高精度に捉えることができる。また試験中サンプリング条件の変更、更に重要な部分を細かく解析することが可能になった。

高い安全性(UH-FX、UH-FXｈシリーズ)
● つかみ歯は、軽量で、前から挿入するだけの簡単な作業で交換できる。つかみ歯の位置決め目盛により、試験片を容易に、正確につかめるようになった。圧盤はワンタッチで簡単に着脱可能なのでスパナなどの工具類は一切不要になった。つかみ歯を閉じた際のつかみ歯最大せり出し位置に指標カバーを取り付けている。これにより試験片のセットを安心して使えるようになった。

島津製作所は国内シェアの維持もしながら、新製品の投入により新興国を中心に海外のシェアを伸ばし、グローバル市場における材料試験機事業の拡大を目指す意向だ。