高速道路走行中の脳活動の可視化に成功、世界初
カテゴリ:総合(行政・政治) 2014-03-31配信 |
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株式会社脳の学校(所在地:東京都港区、代表取締役:加藤 俊徳)は、医師・医学博士である同社代表らが、中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)との共同研究において、高速道路を走行しているドライバーの脳活動の可視化に世界で初めて成功したことを発表した。
脳活動を可視化することで、加速や一定速度での走行よりも、減速時の方が、大脳、特に前頭葉の活動が高まることを発見し、同報告では、減速時の脳活動は、複雑な操作を伴うUターンと同程度の脳活動を要することも示された。加えて、急激に減速する程脳の負荷が高まることも発見し、一定速度での走行中は脳の活動がごく僅かであったことから、一定走行時には前方不注意が起こりやすく、減速時の事故防止には、より一層の注意力が必要と考えられるという。 国内における交通事故原因の1位は、減速が間に合わないことによる追突事故(公益財団法人交通事故総合分析センター、2012年)で、また米国でも減速時の事故が多いとの報告があり(National highway traffic safety administration、2008年)、国際的に見ても減速時の事故が多発していると考えられ、自動車の運転において、特に減速時には、臨機応変に前頭葉の活動が高まるように脳を疲労させておかないこと必要だと言えるという。 この研究成果は米国の脳科学専門誌『Frontier in Human Neuroscience』に公開されている。 また、脳の学校とNEXCO中日本は、国立大学法人東京大学 生産技術研究所 須田義大教授らと共同研究を実施しており、その中で、実道実験およびドライビング・シミュレータを用いて研究を重ね、脳科学の視点から、高速道路の交通安全対策に寄与していく考えだ。
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