コンチネンタルタイヤ、中国に研究開発(R&D)センターを開設
カテゴリ:整備(修理/板金/塗装/車検) 2015-06-16配信 |
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コンチネンタルは6月16日、中国、合肥市にある自社タイヤ工場の敷地内にタイヤ向けの研究開発(R&D)センターを新たに開設しました。建設の第一期として、約6,000m2もの敷地に年間で約6,000回のタイヤテストが可能なR&Dセンターが完成し、その投資額は400万ユーロを超える規模となりました。第二期の計画も策定中で、タイヤテストの処理能力が1,000回分向上する予定です。
執行委員兼タイヤ部門統括担当のニコライ・ゼッツァー(Nikolai Setzer)氏は、「この新設備は、当社のR&Dや生産、販売活動がいっそうグローバルにバランスよく成長することを目指すプログラムである、『Vision 2025』が体系的に一歩ずつ進展していることを示すものです。この中国の新R&Dセンターでは、アジア・太平洋地域向けのサマータイヤ、ウィンタータイヤの開発とテストを行う予定で、これらの重要な成長地域における当社のマーケットポジション強化を目的としています」と述べています。また、「活況を見せる中国自動車市場において当社の成長を支えている指針は、『in the market, for the market(マーケットにおいて、マーケットのために)』というモットーであることに変わりありません」とコメントしています。 コンチネンタルは、新R&Dセンターに最新のテスト設備を整えました。この中のひとつに、中国市場向けにカスタマイズされたウィンタータイヤのテストが年間を通して可能なドラムテストベンチがあります。今回の設備投資により、コンチネンタルは今後、中国向けサマータイヤ、ウィンタータイヤの新世代製品をより早く、より効率的に開発することが可能になります。アジア・太平洋地域乗用車・バン補修用タイヤ部門研究開発責任者のキャサリン・ヘルヒェンローダー(Catherine Herchenroder)は、「私たちは中国市場のカスタマーに長寿命、低燃費の製品を提供したいと考えています。現在の耐パンク性能タイヤの状況を考えると、当社の開発プログラムが耐パンク性能タイヤのスマートソリューションを特徴づけるものとなるでしょう」と述べています。 R&Dセンターの設立により、当地域でのコンチネンタルの開発キャパシティはさらなる拡大を遂げました。同社は、中国、アジア地域のOEMパートナーとのビジネス同様に、既存および新規の消費者ニーズに対してより迅速に対応することを目標としています。アジア・太平洋地域乗用車用補修タイヤ部門取締役副社長のフィリップ・フォン・ヒルシュハイト(Philipp von Hirschheydt)は、「中国の新R&Dセンターによって、補修用および新車装着用タイヤの両分野で当社のカスタマーとさらに密接なつながりを固めることができ、また、地域の新規カスタマーとこれから末永い関係を築くためのチャンスが生まれるのです。私たちはまた、同地域の他の研究施設と緊密に連携し、今後数年間で新設備をさらに大きく成長させることを目指しています」と述べています。 コンチネンタルの中心的なタイヤR&D施設はドイツのハノーバー・シュトッケンにあり、1,200名以上の技術者、化学者、タイヤの専門家を擁しています。コンチネンタルのタイヤの新モデルはすべて、屋内のテスト施設や屋外のテストトラックで一連の厳しいテストを経た後に、初めて生産段階に入ります。 アメリカでは、テキサス州ウバルデ(USA)にある世界最大のタイヤプルービンググラウンドがあり、アジア・太平洋地域では、今回新規オープンした中国合肥市の屋内R&Dセンターのほか、中国国内では他に江蘇省、塩城市に自動車部門の新しいテストセンターが完成予定で、4月中旬には起工式が執り行われました。約1年後の操業開始が予定されています。2,500m2の敷地内にはオフィス施設とテストワークショップ、テストトラックへのアクセスを備え、ブレーキシステムやハイスピードタイヤなど最新のテクノロジーと実際への応用がテストされます。 タイヤテスト方式において世界でも類を見ない施設が、コンチドロームにある全天候型の全自動ブレーキ性能屋内試験場「AIBA(Automated Indoor Braking Analyzer)」です。ここでは、乗用車、バン、4輪駆動用タイヤのウェット路面、ドライ路面での無人運転テストが最高速度120km/hまで可能です。AIBAの最高精度のテストは完全な再現性を誇るもので、コンチネンタルでは、新しいトレッドパターンが、ウェットおよびドライ環境下で各種仕様に規定されたブレーキ性能を実際に発揮できるかどうか、より早く、正確に判定することが可能とのことです。
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