年頭所感─一般社団法人兵庫県整備振興会 会長 西原 興一郎 (1/2)
カテゴリ:総合(行政・政治) 2019-12-26配信 |
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持続的な繁栄を目指し諸事業実施
新年明けましておめでとうございます。令和2年の年頭にあたり、一言ご挨拶申し上げます。 昨年は、天皇陛下が御即位され御代変わりが行われた年であり、平成から令和へと元号も改正され、祝賀ムードに包まれた年でありました。反面、秋に起きた台風19号では、東日本を襲った大雨で河川の堤防が決壊し多くの命が犠牲となり、住宅被害は確認されただけで8万棟という未曽有の大災害となりました。被災された皆様へ心からお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復旧をお祈りいたします。 自動車業界に目を向けてみますと、我が国の自動車総保有台数は8,200万台と微増の状況ですが、自動車新機構の技術の進化は目覚ましく、今年は高速道路における自動運転(レベル3)の実用化や限定地域における無人自動運転移動サービス(レベル4)の実用化が行われる年であり、正に自動運転元年というべき年であります。 今春に施行される改正道路運送車両法で示されているように、整備業界では検査・整備の高度化に対応した設備、技術、情報の改善が求められ、会員整備工場の技術力の向上、整備情報の環境整備、特に汎用スキャンツール等機械器具、部品の供給、教育・研修体制の構築等々取り組みがあげられます。兵整振といたしましては、新たに法改正で出てきた電子制御装置整備の認証取得や、整備主任者の資格要件に伴う講習などが大きな取り組みとなります。会員の皆様方のご協力宜しくお願い申し上げます。 また、直近の自動車分解整備業の実態調査結果(自動車整備白書)によると、総整備売上高は5兆5,295億円、対前年度420億円増(0.8%増)となり2年連続で増加しております。好調な景気基調の中でユーザーの消費意欲が喚起され、法定需要では定期点検整備の需要が増加した他、その他整備の需要も増加し総整備売上高の増加に繋がったと推測されます。 しかし、直近2年間の売上は上昇したものの、その整備売上高は東日本大震災前の平成23年度には及ばず、中長期的には平成7年度をピークに減少傾向が進んでいます。このため、自動車整備業のビジョン2にも示されている「整備技術力の強化」、「CS向上による入庫や売り上げの拡大」、「職場環境や待遇改善により若手労働者の人材を確保」し、健全な経営の実践等を強力に推進することにより、厳しい経営環境や状況の変化に対応できる業界となることが求められています。 >>2ページ目へ続く
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