ホンダ トライアル世界選手権第7戦日本グランプリ決勝2日目
2日目は満身創痍の藤波貴久が2位、T.ボウ3位で表彰台に立つ |
|
![]() 当初の予定の6月から、東日本大震災の影響で2カ月遅れで開催されたツインリンクもてぎでの日本GP。1日目はチャンピオンのトニー・ボウ(Repsol Montesa Honda)がいつもの実力を見せて快勝しました。しかし、ライバルのアダム・ラガ(ガスガス)も1点差の2位と接近戦となり、2日目の日曜日の戦いも波乱が予想されました。
![]() 1日目の藤波貴久(Repsol Montesa Honda)は、マシンのセッティングに悩み、トップ争いにはやや差をつけられての3位。藤波もまた、ジェロニ・ファハルド(オッサ)に1点差に迫られながらの3位表彰台獲得でした。
そして日曜日。土曜日に優勝したボウはワールド・プロクラスの最初のスタート。いくつかのセクションは、設定を変更して難易度が下げられていましたが、夜半の雨で泥はさらに水を含んで、難コンディションとなっていました。ラインもつかみきれません。誰よりも最初に走るボウは苦戦を強いられます。第2セクションを1点で抜けたあと、第3セクションから第5セクションまでが連続5点。これがボウには手痛い減点となりました。 ラガは同じく第3から第5までを連続5点としますが、そのあとを次々にクリーンしていきました。1ラップ目、ボウが30点の減点を取ってしまったのに対し、ラガの減点は20点。ボウの苦戦が明らかになってきました。 一方の藤波は、第3セクションを3点で抜け、続く第4セクションを1点で抜けるなど、序盤はラガやボウに対してアドバンテージを築いていきました。第6セクション以降、ラガのようにすべてのセクションをクリーンとまではいきませんでしたが、5点が1つという好調ぶりで、第9セクションまではトップに立っていました。 しかし、第10セクションで悪夢に見舞われます。わずかに滑ったリアタイヤ、岩に届かなかったフロントタイヤ。その結果、藤波はヒザをセクションの外の岩とマシンの間に挟んでしまい、ひねってしまうことになりました。 激痛にその場でうずくまる藤波。担架が要請され、周囲にはリタイアかという空気さえ流れましたが、藤波自身は、激痛に耐えながらも、試合をあきらめてはいませんでした。 なんとか足が動くことを確認した藤波は、15分ほどしたのち、第11セクションを目指します。歩いて下見もできないような状況ながら、マシンに乗るやパワーは全開に。第11セクション、第12セクション、そして第13セクションと、藤波は次々にクリーンで突破していきます。第14セクションこそ3点となりましたが、第15セクションをクリーン。その減点は22点。なんと、トップのラガとたったの2点差の2位で試合を折り返しました。 2ラップ目、痛むヒザにテーピングを施し、残る15セクションを走りきるべくコースに出ていく藤波を、日本のファンの大歓声が後押しします。2ラップ目は、第3セクションと第4セクションで5点となりますが、この2セクションはラガも5点で点差は変わらず。接戦の様相に変化が現れたのは第7セクション。ここでラガがクリーン、藤波が5点になります。これで両者の点差は7点に。優勝争いはラガの優位に傾いていきました。 しかしこの日、藤波が得たものは、勝利よりもはるかに大きなものでした。試合の続行さえ危ぶまれる負傷を負いながら、大きく調子を落とすことなく試合を続け、見事2位を獲得しました。 試合後のレントゲン検査では骨折はなし。じん帯には損傷がある模様ですが、残るフランスでの最終2戦に向けて、早い回復が望まれます。 日本からのスポット参戦では、小川友幸(Honda)が7位と、土曜日より1つ順位を上げてフィニッシュしました。険しいセクションへの挑戦、目指すセッティングのテストと、今回の世界選手権参戦は、小川にとって得るものが大きな2日間となりました。北海道大会で3位に入って調子を上げてきている柴田暁(Honda)は、土曜日と同様の11位でした。 |
![]() LIGARE(リガーレ) vol.32 販売中「政府主導で”プローブ情報の真価”が取れる国シンガポール」
リガーレvol.32 発売 ひと・まち・モビリティ ![]() 【特集】業務用アルコールチェッカーって、どれがいいの?(2)
PC管理ソフトがセットになり、より強力になった安全運転の推進 業務用ドライブレコーダー特集1 全ト協助成対象などを紹介
ISO39001の導入にも役立つ支援ツールをご紹介 業務用ドライブレコーダー特集2 全ト協助成対象などを紹介
ISO39001の導入にも役立つ支援ツールをご紹介 トラック・バスのオルタネーターはリビルト品がお得 太田美品通商
トラック・バスのオルタネーター・スターターなど電装品専門店 【特集】業務用アルコールチェッカーって、どれがいいの?
安全運転の強化推進に威力を発揮するのは・・・ 【特集】アルコールチェック義務化へカウントダウン タニタのアルコールチェッカーが大人気
『HC−211』の人気にせまる 事業用(トラック・バス)エコタイヤはどれがいいの?【1】
〜エコタイヤの豆知識〜 事業用(トラック・バス)エコタイヤはどれがいいの?【2】
〜エコタイヤの豆知識〜 どれがいいの?アルコールチェッカー比較特集【1】
性能・価格を比較し国内メーカー9社を紹介 どれがいいの?アルコールチェッカー比較特集【2】
性能・価格を比較し国内メーカー9社を紹介 ![]() |